鏡を見るたびに「なんだか肌がどんよりしている…」と感じたことはありませんか?
くすみの原因は、年齢や疲れ、紫外線のせいだと思いがちですが、実はそれだけではありません。
そこで今回は、肌がくすむ本当の理由を徹底解説。
意外と知られていない、くすみのメカニズムを理解して、透明感のある肌へと導くヒントを見つけましょう。
くすみの原因
くすみの原因は、一つだけではありません。
肌の中では、いろいろなことが重なり合ってくすみが起きています。
くすみの主な5つの原因について、わかりやすく説明します。
原因1:ターンオーバーの乱れ
私たちの肌は、約28日ごとに新しい細胞に生まれ変わる「ターンオーバー」という働きがあります。
ターンオーバーが正常に機能していると、古い角質が自然に剥がれ落ち、新しい肌が表面に出てきます。
しかし、年齢によって、このサイクルが遅れると、古い角質が肌表面に溜まりやすくなるのです。
古い角質が溜まると、肌は光を反射しにくくなり、どんよりと曇った印象に。
これがターンオーバーの乱れによる、くすみの原因です。
特に40代に差し掛かると、この働きが徐々に滞りやすくなり、くすみが目立ち始めます。
原因2:酸化ストレス
酸化ストレスとは、紫外線や大気汚染、喫煙、さらには日々のストレスによって発生する「活性酸素」が原因となり、肌の細胞にダメージを与え、錆びつかせるように劣化させる現象のことです。
特に紫外線を浴びると、肌は細胞を守るためにメラニンを生成しますが、これが色素沈着を引き起こし、肌が暗く見える原因に。
酸化ストレスが増えることで、肌全体のくすみが進行し、健康的な輝きを失わせてしまいます。
原因3:糖化
「糖化」とは、体内で余分な糖がたんぱく質と結びつき、肌の弾力を支えるコラーゲンを劣化させる現象のことです。
糖化が進むと、AGEs(最終糖化生成物)と呼ばれる物質が作られ、肌に黄ばみのようなくすみを引き起こします。
甘いものや炭水化物を多く摂取する生活を続けると、糖化が進行しやすくなります。
糖化による黄ぐすみは、肌をくすんだ印象にするだけでなく、エイジングサインを加速させる大きな原因にもなります。
原因4:血行不良
肌に必要な酸素や栄養は、血液を通じて運ばれます。
しかし、血行が悪くなるとこれらが十分に届けられず、肌が青白く、くすんだ印象に見えることがあります。
特にデスクワークが多い人や運動不足の人に見られるのが、この「血行不良型くすみ」です。
冷え性やストレスも、血行不良を悪化させる原因に。
目の下の青ぐすみや、顔全体が元気を失ったように見える場合は、血行不良が関係しているかもしれません。
原因5:乾燥と環境ストレス
エアコンの効いた室内での長時間の仕事や、PM2.5や花粉などの環境ストレスが肌のバリア機能を低下させます。
乾燥した肌はキメが乱れ、光をうまく反射できなくなり、くすんで見えます。
また、大気中の微粒子が肌に付着すると、酸化が進み、肌に炎症を引き起こす可能性も。
こうした環境要因が積み重なることで、肌は本来の明るさや透明感を失いやすくなるのです。
くすみの原因を知ることが美肌への第一歩
肌のくすみは、さまざまな原因が複雑に絡み合って起こります。
まずは、くすみのメカニズムを正しく理解し、その原因に合わせた生活習慣やスキンケアを取り入れることで、肌は少しずつ透明感を取り戻していきます。
「最近、肌がパッとしないな…」と感じたら、今こそ肌と向き合うチャンスです。